
人間の体は、酸素を吸い、ご飯を食べて、体内でエネルギーを作って活動しています。このエネルギー代謝の過程で、「酸」=毒素や老廃物が生じます。
・栄養(タンパク質・脂質・糖質)→ ケトン体・乳酸などの酸(毒素)
・呼吸(酸素)→ 二酸化炭素・硫酸・リン酸などの酸(老廃物)
通常であれば、これらの酸性の老廃物は、腎臓(尿)、肝臓(解毒)、肺(呼吸)などから体外に排出されます。
人間の身体は本来弱アルカリ性に保たれるようにできていますが、代謝によって発生する「酸」が過剰になり、排出が間に合わないと、体が酸性体質へと傾いていきます。
この状態が続くと、アシドーシス(酸性血症)という危険な状態を招く恐れもあります。
もし腸や肝臓、腎臓、肺などの内臓の働きが低下し、体の中に酸が溜まりやすくなると、本来の排泄ルートでは間に合わなくなります。
その結果、皮膚が緊急排泄ルートとして使われるようになり、皮膚から毒素(酸)を出すことでバランスを保とうとします。これがアトピーの皮膚症状の正体です。
例えるなら…
車でガソリン(栄養)と酸素を燃焼させてエネルギーを作ると、必ず排気ガス(酸)が発生します。
マフラーが詰まって排気できなくなったら、車内にガスが充満してしまいますよね?
苦しくなって窓を開けて外に出す──これが皮膚から毒素を出すアトピーの状態と同じです。
一般的なアトピーの治療では、ステロイドなどの塗り薬で炎症を抑えることが多いですが、これは皮膚から出そうとしている酸を抑え込む行為とも言えます。
結果として、体内に酸(毒素)が蓄積されやすくなり、
・不眠
・落ち着きのなさ
・せっかち
・自律神経の乱れ
などの症状が出やすくなります。
便やガスが溜まって苦しいときにじっとしていられないように、体内に酸が溜まると落ち着いていられないのは当然のことです。
アトピーを根本から改善していくためには、「毒素(酸)を皮膚から出さなくても良い状態=内臓の排泄力が正常に働いている状態」に整えることが大切です。
そのためには、
・酸性に傾いた体内環境を、アルカリ性寄りに戻す
・肝臓・腎臓・腸などの内臓機能を高める
・呼吸や排便・排尿による自然な排泄力を高める
といった、体質から見直すケアが必要です。
アトピー性皮膚炎は、ただの皮膚の問題ではなく、体内の酸性・アルカリ性のバランスと深く関係しています。
内臓が弱り、体内に酸が溜まると、その緊急排泄ルートとして皮膚に症状が現れるのです。
薬で抑えるのではなく、カラダの内側から酸性体質を見直し、アルカリ性の体に近づけることで、アトピーは根本から改善していく道が見えてきます。